
日本調剤って聞いたことはあるけど、どんな会社なんだろう。副業はできるのかなぁ?

今回は日本調剤の会社概要や副業解禁の有無について見ていきましょう!
日本調剤ってどんな会社?

皆さんは日本調剤という調剤薬局を聞いたことがあるでしょうか。
全国に調剤薬局を展開している日本国内有数の調剤薬局企業

日本調剤は、全国に調剤薬局を展開している日本国内有数の調剤薬局企業です。1980年に設立され、現在は720店舗を展開しています。従業員数は6,347人(2022年3月)。
公式HP:https://www.nicho.co.jp/corporate/
企業情報

設立:1980年3月
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1
売上高:2,993億円(連結 2022年3月期)
店舗数:720店舗(2023年4月)
従業員数:6,347人(2022年3月)
創業理念「真の医薬分業の実現」

日本調剤の創業理念は「真の医薬分業の実現」です。
これは、薬剤師が患者さんに対してより専門的な医薬品に関するアドバイスを提供することによって、患者さんの健康をサポートすることを目的としています。
日本調剤グループ理念「すべての人の「生きる」に向き合う」

日本調剤グループの理念は、「すべての人の「生きる」に向き合う」です。
この理念は、調剤薬局という立場から、お客様や地域社会の健康を守ることを目的としています。
日本調剤は、お客様に寄り添うサービスを提供し、地域社会に貢献することを大切にしています。
日本調剤の給与や福利厚生をご紹介!

次に日本調剤の気になる給与や福利厚生をご紹介します。
給与・待遇

日本調剤の薬剤師の平均年収は、約660万円(2021年度)です。
また、正社員として勤務する場合、社会保険完備、有給休暇、退職金制度などの福利厚生があります。
ただし、残業が多く、ノルマがきついという声もあるため、働き方については検討が必要です。
教育制度・キャリアアップ

日本調剤では、新人教育制度が整備されています。薬剤師国家試験合格後、約1ヶ月間の研修を受けます。
その後、配属先でのOJT(On the Job Training)が始まります。
新人薬剤師は、経験豊富な先輩薬剤師から実践的な知識や技術を学び、早期にスキルアップできる環境が整っています。
また、日本調剤では、異動や昇進に伴い、研修やセミナーを実施しています。
薬剤師としてのスキルアップはもちろん、マネジメントスキルの向上にも取り組んでいます。
さらに、日本調剤グループが運営する「日本調剤大学」では、薬剤師に限らず、すべての従業員が幅広い知識を身につけることができます。
働き方

日本調剤は、残業が多く、ノルマがきついという声もあるため、働き方については検討が必要です。
ただし、時短勤務ができて女性の働きやすい職場環境が整っているという口コミもあります。
ワークライフバランスを大切にしたい人には、あまり向いていないかもしれません。
福利厚生

日本調剤では、正社員として勤務する場合、社会保険完備、有給休暇、退職金制度などの福利厚生があります。
また、新人教育制度が整備されており、研修やセミナーに参加することでスキルアップが可能です。
日本調剤はブラック企業?

転職を考えている人にとって、転職先がブラック企業なのかどうかはとても気になりますよね。
「日本調剤 やばい」と検索候補に出てくる

日本調剤と検索すると、検索候補に「日本調剤 やばい」と出てきます。
日本調剤がやばいと言われてしまう原因は何なのでしょうか?
【理由1】給与が低い

日本調剤の薬剤師の平均年収は、約660万円(2021年度)とされています。
一方で、他の調剤薬局と比較すると、同じ業務を行っているにもかかわらず、給与水準が低いという指摘があります。
また、残業が多く、ノルマがきついため、その労働内容に見合った報酬が支払われていないという声もあります。
【理由2】ノルマがきつく、残業が多い?

日本調剤のノルマや残業については、口コミや評判によって異なります。
一部の口コミでは確かに、ノルマがきつく、残業が多いという声があります。
ただし、時短勤務ができて女性の働きやすい職場環境が整っているという口コミもあります。
働き方については、個人の判断と環境に合わせて検討することが重要です。
【理由3】クレームが多い

日本調剤は、クレームが多いという評判もあります。
薬剤師として働く上で、クレームに対処することは避けられないものですが、日本調剤の場合はその規模からもクレーム数が多く、ストレスを感じることもあるようです。
ただし、クレーム対応に関する研修なども行っており、社員のスキルアップにも繋がっているという声もあります。
【理由4】パワハラがある?

日本調剤に勤めていた薬剤師からは、「パワハラがひどい」という声があがっています。
上司からの暴言や理不尽な指示によるストレスが原因で、多くの薬剤師が退職しているということです。
ただし、パワハラに関する研修なども行っており、改善に向けた取り組みを進めているようです。
【理由5】女性は出世できない

日本調剤の女性薬剤師は、男性薬剤師と比較して出世しにくいという声があります。
上司が男性が多いため、女性薬剤師が出世できないと感じることがあるようです。
また、女性薬剤師が出産や育児を理由に退職するケースが多いため、女性薬剤師の割合が低くなっているという指摘もあります。
【理由6】行政処分を起こしたから

日本調剤は、2020年に薬事法に違反する行為を行い、行政処分を受けました。
具体的には、患者に誤った薬剤を提供したり、診療報酬不正受給の疑いがあるとされました。
処分内容としては、1年間の営業停止と、一部店舗の営業停止などがありました。
他の同業他社と比較してみた!

他の同業他社と日本調剤を比較することで違いを見ていきましょう。
比較表
日本調剤 | ツルハドラッグ | ウエルシア薬局 | |
平均年収 | 約660万円(2021年度) | 約600万円(2020年度) | 約550万円(2020年度) |
初任給 | 28万〜(2024年度) | 30万〜(2024年度) | 35.5万円(2024年度) |
福利厚生 | 社会保険完備、有給休暇、退職金制度など | 社会保険完備、有給休暇、退職金制度など | 社会保険完備、有給休暇、退職金制度など |
離職率 | 5.8%(2020年度) | 18.4%(2020年度) | 12.7%(2020年度) |
初任給が低い

日本調剤の初任給は、業界内でも低く、2024年度の初任給は28万円〜となっています。
他の同業他社の初任給の最低ラインが30万越えなのを考慮すると始めはモチベーションが上がらないかもしれません。
しかし、長く勤めると昇給があるため平均年収は高いです。
福利厚生は充実している

基本的な福利厚生は他の薬局と同様に充実しているため、心配はいらないでしょう。
離職率は5.8%

日本調剤の離職率は、2020年度で5.8%という低い数字となっています。
他の同業他社と比較すると、ウエルシア薬局が12.7%、ツルハドラッグが18.4%という高い数字となっており、日本調剤は比較的安定した職場環境であることがわかります。
従業員や薬剤師の口コミ

転職口コミサイト等では、下記のような口コミが見受けられます。
- 時短勤務ができて女性の働きやすい職場環境が整っている
- 多方面への事業展開と自社工場でジェネリック医薬品の製造が強み
- 店舗の状況や繁忙期を除けば比較的ワークライフバランスは取りやすい
日本調剤に向いている人の特徴3選

次に日本調剤で働くのに向いている人の特徴を紹介します。
①新しいことに挑戦したい人

日本調剤は、薬剤師として新しいことに挑戦したい人に向いています。
新人教育制度が整備されており、研修やセミナーに参加することでスキルアップが可能です。
また、異動や昇進に伴い、研修やセミナーを実施しています。
薬剤師としてのスキルアップはもちろん、マネジメントスキルの向上にも取り組んでいます。
さらに、前述のように日本調剤グループは「日本調剤大学」を運営しており、薬剤師に限らず、すべての従業員が幅広い知識を身につけることができます。
②成長意欲の強い人

日本調剤は大手調剤薬局ということもあり、薬剤師のノウハウをたくさん持っているため薬剤師として成長するには最適の薬局です。
薬剤師としてスキルアップを目指している人はぜひ日本調剤で働くことをおすすめします。
③患者と向き合った処方をしたい人

日本調剤では、創業理念である「真の医薬分業の実現」に基づき、患者様と向き合った処方を行うことができます。
そこでは薬剤師が専門性を生かし、患者様に寄り添ったサービスを提供することが求められています。患者と向き合った処方をしたい人も日本調剤に向いているでしょう。
日本調剤は副業ができる?

日本調剤は副業ができるのでしょうか。
副業禁止

結論から言うと、日本調剤は、社員に対して副業を禁止しています。
社員として働く場合は、日本調剤以外での副業は認められていません。
ただし、アルバイトとして勤務する場合は、副業が認められる場合があります。
副業を考えている人にはおすすめしない

正社員薬剤師として働くことを考えており、副業もしたいと思っている人は残念ながら日本調剤では働くことができません。
副業OKな同業他社

では、副業を解禁している薬局会社には何があるのでしょうか。以下がその代表例です。
- ウエルシア薬局
- マツモトキヨシ
- セイジョー
- ツルハドラッグ
- キリン堂
- 薬のイシハラ
副業を考えている人は上記の薬局会社も検討してみるといいでしょう。
まとめ

- 日本調剤は、福利厚生が充実しているが、残業が多くノルマがきついという声もある。
- 新人教育制度が整備されており、スキルアップが可能。
- 日本調剤はブラック企業かどうかは意見が分かれており、口コミによって異なる。
- 日本調剤は、初任給が低いという指摘があるが、長く勤めると昇給があるため、平均年収は高い。
- 離職率は他の薬局と比較して低い。
- 副業は禁止されている。
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